●●●ユニファイドコミュニケーションとは●●●

【ユニファイドコミュニケーションとは何か】

【英】Unified Communications, UC
unified・・・unifyの過去形、または過去分詞。(…を) 一つにする、 単一化する、 統一する
communication・・・伝達、報道(すること)、(熱などを)伝えること、(病気の)伝染、通信、交信、文通、(伝えられる)情報、通信文、書信

ユニファイドコミュニケーションとは、様々なコミュニケーション手段や通信手段を統合(unify)することで、これまでになく便利なコミュニケーションを実現しようとする試みのことです。
従来から通信やコミュニケーションを行う手段として用いられてきた電話やファックス、メール、インスタントメッセンジャー、Voice over IPなど、様々な通信手段が発達し、それぞれを用途に応じて使い分けてきました。ユニファイドコミュニケーションは、これらの機能をそれぞれの長所を活かしながらひとつのシステムへ統合することにより、さらに使い勝手の良い機能を提供し、効率化や生産性の向上を目指し、コスト削減などにも繋げるための手段となります。
ユニファイドコミュニケーションの実現例として、ボイスメールを一般的なメールと同列で扱ったり、ファックス内容をメール文書に添付ファイルとして転送したり、ビデオ会議にて音声や映像と同様に資料の文書ファイルを受け渡すなどといった機能を挙げることができます。

【ユニファイドコミュニケーションの効果】

ユニファイドコミュニケーションツールを使うと、オフィスの中での業務連絡の効率化が見込めます。社員それぞれのパソコンに専用のソフトを導入し、いくつかの通信手段を状況に応じて使い分けたり、組み合わせて利用することも可能です。
誰かとコミュニケーションを取る時に最も適した通信手段を選ぶには、通信をする相手がどのような状態か分かることが必要です。ユニファイドコミュニケーションツールは、プレゼンスと呼ばれる機能を備えており、通信相手が在席中なのかや、電話に出られるかどうかを事前に把握できる仕組みを備えています。電話をかけたら相手が不在のため、改めてメールを送るなどといった作業の手間を省くことができます。
ただし今現在ユニファイドコミュニケーションツールを導入することに二の足を踏む企業も少なくありません。電話については総務部門、メールについては情報技術(IT)部門など、それぞれ管轄する部門が異なる場合が多く、統一しようとなると組織全体の体制見直しが必要になるからです。

【ユニファイドコミュニケーションの考え方】

多種多様なコミュニケーションツールがネットワーク上で統合された上で効率的に活用され、個人や組織、企業の課題を解決に導くというのが、ユニファイドコミュニケーションの考え方となります。
音声通話や電子メール、インスタントメッセージ、ビデオ・Web会議などなど、今までは各ツール毎に違うインフラ上で作動し、各ツールは連携されないため、ユーザーにとって有効活用されてきませんでした。ユニファイドコミュニケーションを扱う環境では、それら分散されていたコミュニケーションツールを統合することで、ユニファイドコミュニケーションツールが連携して動作する統合ソリューションと言えます。
自分や相手がどこにいるかにかかわらず、最適な手段でコミュニケーションを取ることが可能となり、従来にない全く新しいワークスタイルを実現することができます。

【統合できる通信機能】

ユニファイドコミュニケーションは、コラボレーションコミュニケーションのためのアプリケーションを、すべて一まとめにしたものであり、パソコンやスマホなどのモバイルデバイスからも簡単にアクセス・操作することのできる統合インターフェイスです。
統合できる通信機能は主に以下の機能です。